<リフォーム詐欺>「認知症」狙い営業、理解不能なら再訪問(毎日新聞)
さいたま市の住宅リフォーム会社「誠光ホーム」による詐欺事件で、同社が工事契約を結んだ首都圏の顧客1425人のほとんどが70〜80代で、認知症の症状があったり、契約時の記憶があいまいな被害者が多いことが20日、埼玉県警捜査幹部への取材で分かった。県警は、同社が契約内容を理解できない高齢者を狙っていた可能性が高いとみて追及している。
捜査幹部によると、最も高額の1160万円を支払った埼玉県上尾市の男性(79)のケースでは、詐欺容疑で逮捕された大竹誠・元社長(36)らは06年7月〜08年12月、この男性宅を訪問。「床下の排水管から水が漏れている」などとうそを言って補修工事をしたように見せかけ、計9回分の工事代金を受け取ったという。この男性は別の会社による悪質リフォームの被害にも遭っており、いずれも契約時の記憶があいまいだったという。
県警によると、同社は06年の設立から計1425件を契約。社員が一度訪問し、相手が契約内容を理解できないと判断すると、同じ家に繰り返し訪問していたとみられ、被害額は約3億3700万円に上るという。【町田結子】
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